重要(危険)! 雪中キャンプでテント内を薪ストーブ等で暖房する場合は、アルミ断熱シートなどでテント内床面全体に断熱対策してください。

2023年12月27日

積雪上のテント内で薪ストーブや石油ストーブ等の暖房器具を使用してテント内の温度を上げる場合(目安は15度以上)、アルミ断熱シートなどでテント内の床面全体に断熱対策をしていただくようにお願いします。(アルミ断熱シートはホームセンターなどで3畳用2000円程度で販売されています)。

近年のテントや薪ストーブなどの冬キャンプ用のギアの進歩により、テント内をかなり暖かく保てるようになってきました。(特に薪ストーブは火力調整が難しいため、気が付くとテント内の温度が30度近くになっていたというケースもあります。)
このことにより、昨シーズンごろからテント内全体の積雪が解けてすり鉢状に20~30cm沈むことによる事故が急増しています。

具体的には、以下の事故が発生しています。

  • 石油ストーブ・薪ストーブが傾くことによる一酸化中毒未遂
  • 薪ストーブの煙突の位置ずれによるテントの焦げ
  • コットが傾いて倒れて夜中に転落
  • ペグの周りの雪が緩み、風でテントが飛ばされる

また、次の居心地の悪さも発生しています。

  • テント内の積雪が解けてシャーベット状になり、歩いたところがへこんでデコボコになる。夜になって零下になると解けた雪が凍ってすべり、トイレで起きたときなどに転倒する。
  • 地面まで解けた場合、雪解け水でぬかるんでドロドロになった地面が露出する。さらに靴についた泥でテント内全体の雪がドロドロになり、それがついてギアまでドロドロとなる。

このような問題が発生するのを防ぐため、暖房を使う場合は雪面の断熱対策するようにお願いします。

アルミ断熱シートなどがなく、断熱対策ができない場合は、ストーブの火力調整や換気により、テント内の温度が15度以下になるように室内温度の調整をお願いします。

また、テント床面の断熱対策をしていても、テント内の温度が高すぎると断熱効果が及ばなくなってしまうため、ストーブの火力調整や換気により、テント内の温度が20度以下になるように室内温度の調整をお願いします。